「彼女は存在しない(著:浦賀和宏)」

どもどもお久しぶりです、こじたです。

前回の更新から約一か月が経ちましたが、皆さん読書は捗っておりますでしょうか。

私はラノベや漫画をちょろちょろっと読み、小説は三冊ほど読み終わりました。

ちなみに勉強のほうは全く捗っておりません!!!

 

まあそんなことはさておき、今回は浦賀和宏さんの「彼女は存在しない」についてお話ししようかなぁと思っております。まず、この本は高校の物理の先生からのお勧めなんですよね。

 

浦賀さんの作品を読んだのはこれが初めてです(ちなみに一昨日同著による「彼女の血が溶けていく」読み終わりました、それについてはまた後日)。言葉遣いといいますか心理描写の表現が僕好みでとても良かったですねぇ、、ほんと。

特徴的だったのは語り手が二人いて交代しながら同時に話が進んでいく点です。真面目な男子大学生と毎日をダラダラとでも楽しく過ごしている女子大学生ですかね。

前者を根本、後者を香奈子と言います。この二人は最初全くの他人です。

根本の両親は既に他界しており、引きこもりの妹と一軒家に二人暮らしです。彼は真面目に大学へ通って将来のために頑張っています。

一方香奈子は小柄で喧嘩の強い彼氏と毎日のようにフラフラとしかし幸せに生きています。彼女は親のことが嫌いで家にはあまり帰らないそうです。

物語は香奈子が彼氏と映画を見た帰りにある女性と出会うところ、引きこもりの妹が出かけていることに根本が気づくところから動き出します。

 

、、、という感じですかね。

結末はとても驚くほど意外で、しかし思い返せば所々に伏線はありました。そんなとても丁寧に、精巧に作られた一冊、ぜひ読んでみてください。

赤文字は作品を読んだ後に見てみてください、その更に下にはまとめがあります。

 

 

 

 

 

 

~以下赤文字はネタバレとなります、ご注意ください~

 

 

 

 

 

 

 

いや~やばいですね。まさか人がこんなに死ぬ作品だとは思いませんでした。

ダイバーズナイフって調べてみるとわかるんですがなんかゲームとかでありそうな、ほんとに切れ味がすごそうな見た目をしてるんですよね。素人目線ですが…

あと根本が彼女の死体を見つけるシーンは思わずウゥッとなりました、心の中で。かなーりグロくてね、ドロッとした風呂場の状況がぶわっと頭の中に広がりましたね。そんな浦賀さんの技術に感動しました。

正直私は香奈子が刺されたとき唖然としました。「え、なんでなんで、、え???」と混乱してる中先生から告げられる真実。痺れましたね。その瞬間それまでの伏線が頭の中でばばばっと繋がって息が止まりました。

読み終わったときにだから「彼女(香奈子)は存在しない」なのか、と納得した方も多いのではないでしょうか。

 

~以上ネタバレでした、以下まとめとなります~

さあ、というわけで「彼女は存在しない」でした。やっぱり「え、そう来るの!?」という展開のある作品は最高に面白いですね。

既に読み終わった残り二冊も近日上げる予定です、何卒よろしくお願いいたします。

 

以上、失礼します。

 

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)